焼き芋パーティー
11月も中旬に差し掛かる頃。
職員より「ホーム長、今年の焼き芋パーティーはいつしますか?」
分かってはいたんですよ。やらなければならないことは。
勤務表を確認すると、11月の日程の空いている日は二日しかない。
誰か代わりに焼いてみたい人はいる?と聞いてみますが、
「やっぱりそれはホーム長がやらないと・・・」と温かい言葉が返ってきました。
天候だけが心配でしたが、当日は風もなく、やや冷え込むんでいるものの、いい天気でした。
焼き時間の短縮のため、下茹でしたさつまいもを利用者様自らアルミホイルに包んでいただきます。
以前は竈を作っていましたが、最近はバーベキューコンロを使用して焼いています。
利用者様は部屋の中から「寒いのにご苦労様です」と言葉をかけてくれました。
実際は、火の近くにいるのでそれほど寒くはありません。
去年は16時近くまでかかってしまったので、今年は15時までに焼き上げようと
強めの火力で行っていました。
そして焼き上がり、
この笑顔ですよ。やっていることが報われる時です。
やはり、炭で焼くと一味違いますね。香りも格段に良くなります。
普段食べない利用者様も食欲全開で残すことはありませんでした。
外で一人で焼いていると、人の話し声は全く聞こえず、聞こえてくるのは
パチパチと炭のはぜる音、アルミホイル越しに水分が蒸発する音、目の前を流れている川のせせらぎ、
そして上空を飛んでいる白鳥の鳴き声が聞こえてきて、
「仙台の中心部に近くても、こんないい場所があるものだ」と思いました。
他の仕事がなければ、もうしばらくそのまま静かに芋を焼いていたいと思った一日でした。